第33章 大慰労会2
私に抱きついてきてる乱を見れば、いつもと違う服を着ていた。
『乱ちゃん、その服……』
乱「あ、気づいた?これ、主さんと買い物に行った時に買った服だよ!どう?似合う?」
『……乱…可愛いよ……!本当は女の子なんじゃないかってくらい可愛いよ!』
私はくっついてくる乱をぎゅっと抱きしめた。
すると、乱が私に腕を回しながら背中を撫でてきた。
乱「主さん、ボクだって男なんだから…あんまり油断しちゃダメだからね?」
その瞬間、いきなり唇に触れるだけのキスをされた。
『……へ?み、乱…?』
乱「えへへ、主さんとちゅーしちゃった」
まさか乱にキスされるなんて考えたこともなかった……!!
あれ、女の子みたいって言ったから怒っちゃったのかな…?
乱怒ってるのか!?
そんな私の気も知らずに、乱は満足そうに笑顔を浮かべていた。
そしてそれに嫉妬したのか、信濃と包丁がムスッとしていた。
信濃「俺だって大将とキスしたことないのに…」
包丁「主!俺にもちゅーしろ!」
『なんでそうなる!?』
おかしいおかしい!
私はこのテーブルにキスしにきたわけではないんだよ!
あれ?酔ってるの?いや、それジュースだけど…酔ってるの?
もうなんか酔っぱらいのノリだよね!?