第32章 大慰労会
物吉「あ、主様!これ美味しいので一緒にどうですか?」
『え、食べる食べる!……って、浦島?』
物吉が、料理をお皿によそいながら声をかけてきてくれた。
私は物吉の方に行こうとするが浦島に抱きしめられていて全く動けずにいる私である。
『浦島、離してくれる?』
浦島「えー、やだ」
わがままかっ……!
可愛いから許せるけど…!
浦島の肩を押すがビクともしない。
小さめだけど、流石は刀を扱う身……力はあるな…。
『じゃあ浦島も一緒に食べよ?物吉呼んでるし』
浦島「んー、じゃあ主さんがアーンしてくれるなら食べる!」
『はいはい、分かったから食べさせてくれ』
浦島「やったー!へへっ、兄ちゃんを越せた気がする!」
何を張り合ってるのかは不明だけど、とりあえず浦島が離れたので一緒にすぐ近くにいる物吉の近くまで行った。
蜂須賀「はぁ……」
陸奥守「弟がいるのも大変じゃのう!」
蜂須賀「本当にな」
陸奥守「蜂須賀もほんま主が好きなんじゃなぁ、素直になりんしゃい!」
蜂須賀「!別に好きじゃない…嫌いでもない…が」
陸奥守「ほう…まぁよかよか!ほれ、宴で疲れてる場合じゃなかぜよ!飲め飲め!」
蜂須賀「待て待て…!まだ入ってる!」
主が好きだが素直になれない蜂須賀。
その後、陸奥守に酒を飲まされたのは言うまでもない。