第32章 大慰労会

『はいはい、ありがとうね、明石』


素直な気持ちを伝えてくれる明石。
そんな明石の髪を優しく撫でてあげれば、更に桜がブワッと舞った。
桜の量で嬉しさを表してるのか……←


明石「主はん、今日こそ抱かせて貰いたいですわ」


『いやぁ……ムリ』


いきなり抱かせてとか、会話的におかしい。


明石「もうええでしょ…？」


『いや、ムリ』


しつこい……！


明石「優しくします…」


明石のしつこさに、蛍丸はギロっと明石を見て口を開いた。


蛍丸「国行、うるさいしつこい主から今すぐ離れて」


明石「えっ……」


蛍丸「主が嫌がってるでしょ」


……あぁぁぁあ、ほたるんんん！！
なんていい子なんだ…私が言いたい事を代弁してくれる蛍丸は神だと思う。


『ほたるん、愛してるよ』


蛍丸「へへっ、俺も」


あぁ、可愛さに殺されてしまいそうだ。
これぞ可愛さの暴力だよね、もうフルボッコ状態だわ。

そんなこんな、来派と絡んでいれば少し離れた場所から今剣と小夜が手招きしていた。

はっ！かわい子ちゃんが呼んでいる、私を！
行かなきゃ！と、そんな使命感を抱けば、来派に声を掛けてから私は今剣達の方へ寄っていった。