第32章 大慰労会
そんな様子に明石は私に顔を近づけてきた。
明石「主はん、自分のことは好きですか?」
『は?何いきなり…』
明石…ほたるんと愛染に便乗して私に好きだと言わせようとしてくる……確信犯だ。
明石「蛍丸と国俊には好き好き言っといて、自分には言ってくれへんのですか?」
『………………』
いつもの私なら突き放すだろうが、今日は皆甘えたモードなんだ…うん。
私はそう自分に言い聞かせて明石の方を向いた。
『明石、大好きだよ?』
明石「…………………………え?」
『…………え?』
な、なに、この感じ……
好きって言ってほしいみたいな流れだったから、意を決して大好きって伝えたのに、なんなのその反応!!
明石「……い、今なんて……」
『だから、大好きだって…』
明石「誰が大好きなんです?」
『明石が大好きだよ?』
明石「…………主はん、もう一度言ってください」
『おい、いい加減にしろよ』
なんだろう、イラッとする。
ただ言わせたいだけだろコイツ!!!
1回言うと調子にのるタイプだ……くっそ、大好きって3回も言わされた…!!
明石「主はんに大好きなんて言われたら、理性切れそうですわ」
『落ち着こうか』
明石「主はん、自分は大好き通り越して愛してはります」
そう言って桜を振らせながら更に抱きしめてくる明石。
最初から思ってたけど…嬉しいと桜舞う仕組みなの?
鍛刀する時も桜舞ってたな、そういえば…
まぁ、綺麗だからいいか!