第32章 大慰労会
乾杯をすれば、皆料理を取り分けたり既に酒を飲んでいる刀も居た。
私はとりあえず長谷部の居る場所にお邪魔することにした。
『長谷部〜!』
長谷部「あ、主」
『緊張したけど、無事に乾杯の音頭とれたよ!長谷部程上手くはないけど……』
そう口にしながら長谷部の隣に座れば、長谷部は私の頭をポンッと撫でながら笑った。
長谷部「素晴らしかったですよ、主。流石は主です」
『本当?そう言われると嬉しい!長谷部もっと褒めて〜主命!』
長谷部を見ながら主命を告げれば長谷部は一瞬目を見開いたが、嬉しそうに笑えば髪をわしゃわしゃと撫でられた。
長谷部「主命とあらば、何でも。主は愛らしく可愛らしく、少し抜けていて…でもそこも愛おしくて、離したくありません…この先もずっと」
……うん、褒められてるのは伝わったよ。
でも最後のはどうしたのかな。
ヤンデレに近いような雰囲気がするのは気のせいかな。
あぁ、でも本当に長谷部は主命に忠実だ…
主命を聞いてくれるからつい長谷部を頼っちゃうんだよね〜、頼りやすいし?頼みやすいし?
まぁ、負担はあんまり掛けたくないから控えめにするけど!
そんなことを考えながら、長谷部と向き合っていれば誰かに腕をツンツンとつつかれ私はそちらを向いた。
すると、そこには料理の乗った小皿を持った博多が居た。
博多「主、お腹減っとると?これ、よそったからたくさん食べんね!」
そう言って、博多は私によそってくれたであろうお皿を差し出してきた。
な、なに……いい子過ぎか!
博多…愛してる……嫁に来ないか?