第32章 大慰労会
あれから、皆が準備をしてくれてテーブルに料理が並んだ。
『わぁ、今日も豪華だね〜』
私は、光忠や歌仙が作ったであろう並んだ料理を見れば、自分の食べたいモノがたくさん並んでいて嬉しくなった。
燭台切「主の食べたいものを中心に用意したからね」
『ありがとう光忠!嬉しいよ…本当に!』
燭台切「ははっ、喜んでくれて良かったよ。それじゃ、そろそろ準備も整ったし、大慰労会を始めようか」
『じゃあ、今回は私が乾杯の音頭を取るね!』
そう言って皆の前に私はグラスを持って立った。
するといつも先頭に立って話している長谷部が戸惑ったような顔をしていた。
長谷部「あの主が自ら…だと…!」
博多「長谷部出番なしやね〜」
私がやるとは言ったけど、乾杯の音頭ってどうやるんだろうか…
こんな大勢の前で話したことないし?
なんかこの位置から見ると、初めて宴を開いた時を思い出すなぁ…緊張が高まる!!
そんな中、私が話し出すのをみんな待っていた。
『あー……えー……そのー……今回は色々辛い思いをさせて本当にごめんなさい。私がこの本丸に来てから、少しだけ日数が経って、皆とも仲良くなれた…かなぁなんて勝手に思ってるけど…これからはもっともっと皆と一緒に楽しい時間とか楽しい思い出を増やせるように、この本丸で一緒に過ごしましょう!ではでは、皆さんグラスを持って…』
私の話を黙って聞いていた皆は静かにグラスを持ち上げた。
それを確認すれば私は、乾杯の音頭をとった。
『はい、カンパーイ!』
全員「「「「カンパーイ!」」」」