第6章 探し物は主
『あの…ごめんなさい!斬り殺すのだけは勘弁してください!!!』
もう誤魔化しが利かないので私は知らない刀剣男子に土下座をしている。
だって斬られるのは嫌だから!!
?「キミ…審神者なのに刀剣に頭下げるのかい?変わってるねぇ」
れっつぱーりーさんがしゃがみ込みながらこちらを不思議そうに見ている。
『だって、斬られたくないから…私はただ本丸をハッピーにするために来たのに…ショタを愛でたりしたいだけなのに…ぅぅ』
今日は色々な刀剣男子に出会って、沢山警戒されて疲れたのかじんわりと涙が出てきた。
?「泣いた………?」
清光「あー、泣かしたー。ちゃんと責任とってよねー」
安定「僕しーらない」
泣いた私を見て焦る二人。
清光と安定は手を貸す気はないらしい。
?「燭台切…後は任せた。俺は三日月達に報告してくる」
ん?報告?
さっきから三日月という名が挙がってるが…もしかして、ラスボス!?
泣いてる場合じゃない、阻止せねば!
?「えっ、ちょっと…!歌仙くん…!?」
『紫髪さん待って…!!!報告ってなんですか…!皆に報告して一斉に襲い掛かって私を殺す気ですか…!!!』
そういって紫髪さんは部屋から出て行こうとしたので、足元も着物を引っ張った。