第31章 腰痛に悩まされる
あれから大包平と色々な話をしていたが、逆上せたのか頭がぼーっとしてしまった。
大包平「おい、大丈夫か?」
『あ、うん…ちょっと逆上せたみたい』
そりゃ逆上せるよね。
出ようとした時から随分時間経ったし…
腰は痛いし逆上せるし、もうついてないな!
『ごめん、大包平……私あがるね?』
大包平「…1人で平気なのか?」
『大丈夫だよ、少し逆上せてるだけだし』
私は湯船からふらりと立ち上がった。
すると大包平も立ち上がったと思えば身体を支えてくれた。
大包平「ふらついているな…倒れて怪我でもされたら困るから、俺が付いていてやる」
『えっ…あ、ありがとう大包平』
それから、脱衣所でお互い濡れた身体を拭いて着替えた。
すると大包平がいきなり私を抱き上げ、お姫様抱っこをしてきた。
『え、ちょっ……!』
大包平「ふらついている足で歩くよりも、俺が運んだ方が早いからな」
『なんか…ごめんね?』
大包平「気にすることは無い。女1人くらい軽いものだ」
『頼もしい…大包平ありがとう!』
大包平「他の刀剣が大事にしている主だからな。丁重に扱わないとな」
そう言って、大包平は私を抱いたまま脱衣場を後にした。