第31章 腰痛に悩まされる
『はぁ〜、いい湯だなぁ……』
私はあれから身体や髪を洗い、湯船にこんのすけから貰った入浴剤を入れてそのまま肩まで浸かった。
1人になる時間って久しぶりかもしれない。
あぁ、なんか今すごくほたるんに会いたい気分だ…前任とのことがあってからあんまり話せてないし…
って、もしかして私嫌われた……!?
ま、まさかね……大丈夫だよね…多分…。
そう言えば…前任のこと誰か倒したんだろう…
気付いたら前任消滅してるし…謎だ…。
そんな事を1人で考えていれば、入浴剤の効果なのかいつもより早く身体が温まってしまった。
『あっつ……そろそろ上がろうかな』
そう思い、湯船からゆっくりと立ち上がれば、お風呂のドアがガラリと開いた。
目を向ければ、誰か立っており私は慌てて湯船に身体を沈ませた。
『……えっ……!?だ、だだだだ誰!?』
な、何…あのイケメンは……!
見たことない、知らない、誰。
こんなイケメン私の本丸に居たっけ?
見たことないし思い出せない……な、なぜだ…
もしかして、私前任に記憶奪われた!?
いや、でも他の刀剣のことは覚えてるし…
内心色々考えていれば、その人物はタオル1枚で風呂場へと入ってくれば身体を流し始めた。