第31章 腰痛に悩まされる
『ねぇ、長谷部』
長谷部「はい、なんでしょうか」
『私腰痛くて動けないんだけど、この入浴剤でお風呂に入りたいのね?だからお風呂まで連れて行ってくれない?』
私の言葉に長谷部は目を見開いた。
そして目を泳がせながら戸惑ったような素振りを見せた。
長谷部「お、俺が主を……風呂に?」
『うん!ダメかな……?』
長谷部「…………そう、ですね……」
主を風呂に連れていくのか…?
お、俺が!?そんな、主の素肌を見るなんて…バチが当たるんじゃないのか…。
いや、でも主は困っている…!
助けられるのは俺だけだ……どうする!!
長谷部は内心そんなことを考えていた。
そんな事とは知らずに、なまえは長谷部にトドメの言葉を掛けた。
『長谷部、主命』
長谷部「しゅ、主命…!?」
『私の主命が聞けないなんて……言わないよね?』
いつもならこんな意地悪な事を言ったりはしないが、オドオドしている長谷部が可愛くてつい意地悪してしまう私を許して下さい、神様。
それに、今まで長谷部に直接主命を言ったことがあまり無かったから、これを機に長谷部ともっと仲良くなっておこう!
私は、ニヤけそうな顔を我慢して長谷部をじっと見つめた。
すると長谷部は、俯きながら諦めたように一言呟いた。
長谷部「…あ、…は、はい…主命と、あらば……」
長谷部…、本当に主に忠実なんだね…
可愛すぎる…あれ、私なんかSに目覚めた感じ?