第30章 久しぶりのお手入れ
燭台切「ん……は」
キスした後に唇を舐められ、そのまま唇が離れた。
そして目の前に居る光忠と視線が絡み合った
『…み、光忠……?』
燭台切「ごめんね、いきなり」
見つめたまま私の頭を撫で、困ったように笑う光忠。
『いや、別に…!その…光忠が、こうゆうことするの…珍しいから、ちょっとビックリ……』
燭台切「…嫌だった?」
『あ、嫌じゃないよ!全然…!ただ、名前呼ばれて…不覚にもドキドキしちゃった…」
ドキドキしたと伝えれば、光忠は嬉しそうに笑みを浮かべて笑った。
燭台切「へぇ、名前呼ばれる事にドキドキしちゃうんだね…主は。なら、これからはなまえちゃんって呼ぼうかな」
『えっ!?そ、それは……恥ずかしい、かも?』
燭台切「でも、主を名前で呼んでる刀っていないよね?なら、僕に呼ばせてほしいな、名前」
『…ま、まぁ、良いけど……』
審神者になる前は、名前を呼ばれることが普通だったのに…審神者になってからは主だの大将だの、変な呼び方されてたから名前呼びがこんなに嬉しいものなのだと再確認した。
燭台切「良かった。なまえちゃんの初めて、貰えて嬉しいよ」
『ちょ、変な言い方しないで!?』
名前だけなのに、初めて貰ったとか言われると異様にエロく感じちゃうから!
って……そう考えちゃう私が変…?
はぁ…性行為され過ぎて私の脳は末期だね、うん。