第30章 久しぶりのお手入れ
『え、食べたいもの!?じゃあね…カレーとハンバーグとオムライスと…それと…』
薬研「おいおい、欲張りすぎじゃないか?まぁ、大将にはたくさん体力付けてもらって…たくさん俺の相手をしてもらわないとな」
……待って、一期の前で堂々と何言ってんの!?
やめよう?薬研は平気でも私がダメだから!
一期にお覚悟されるから!
『ま、まぁ、体力は付けないと…みんなと渡り合えないからねぇ……ははは』
一期「主は忙しい方ですから、食事はきちんと摂ってくださいね」
一期は優しく笑ったまま、私の頭を撫でてくれた。
『あ、ありがとう、一期!今日はたくさん食べるね…!』
一期「はい。では、伝えて参ります」
一期は燭台切に伝えるため、部屋から出ていってしまった。
私は少しホッとしていれば、いきなり薬研が押し倒してきた。
『え?ちょ、薬研…!?』
薬研「もういち兄居なくなったし、構わないだろ?」
そう言って、唇へと優しく口付けてくる薬研。
小さくて華奢な割に力があるのか、押し倒され手首を押さえつけられている体制から身動きがとれずにいた。
『んっ……ちょ、まっ…』
薬研「大将…お預けなんて酷いだろ……なぁ?」
そのまま、薬研はなまえの首筋へと舌を這わせ赤い花を咲かせていく。