第30章 久しぶりのお手入れ
薬研「大将、落ち着け」
『え?声に出てた!?』
薬研「いや、声には出てないが…顔にすげー出てるぜ」
声の次は顔に出てたかぁ…!!
気をつけなきゃ…清楚に可愛くだよ、うん。
『あ、それより手入れしなきゃね!私の拳がヒットしたから……』
厚「いやぁ、すげー痛かった…前任はすげー力だったけど、大将はあんまり力なさそうだな!」
薬研「あぁ、大将は力ないから平気だろ」
『何それ、褒めてんの?貶してんの?』
厚「どっちも?」
『酷っ!よし、そうゆう事言う子にはぶっチューしてやる…!』
私は厚の肩をがっちり掴めば、厚の唇にチューっと唇を押し付けた。
厚「んっ……ちょ、い……きなり……っ!」
『んーーー』
唇を押し付けたまま、厚の傷を治していく。
もがいていた厚もだんだん静かになっていく
そして傷の治りを確認すれば、唇を離した。
『はい、終わり〜』
厚「っ、不意打ちはやめろって……!」
顔を真っ赤にしながら怒ってる厚。
どうしょうもなく可愛い…!
厚を嫁にしたいわ、私…!!!
『だって厚が可愛いからついね!』
厚「可愛くねぇよ!子供じゃねぇんだからなっ……」
薬研「いや、子供だろ」
厚「なっ、お前に言われたくねぇよ!つか、俺の方が薬研より1cm背デカいしなぁ」
自慢げに話す厚に、不満そうな薬研。
なんだよお前ら、可愛いかよ……