第30章 久しぶりのお手入れ
薬研「なぁ、大将。物吉に何かしたのか?」
『え?なんで?』
薬研「いや、さっき広間に物吉がダッシュで走ってきてよ……いつも取り乱さない物吉がすげー取り乱してたから、大将が物吉になんかしたのかと思ってさ」
……はい?
なんで私が手出した的な流れになってんの!?
おかしい、非常におかしい!
『出すわけないだろう!まぁ、そりゃ物吉は凄く可愛いし、手出したい気持ちはわからなくないけど…そんな事しないわ!』
すると2人が、疑うような視線を向けてきた。
『おいおい、その目は何かな?ねぇ、何なの?私が物吉に手を出したって言いたいのかな?』
薬研・厚「………………」
2人は真顔のまま頷いた。
『………………真顔やめて?』
コイツらまじで何なんだよ!
まるで私が変態で性に飢えてるみたいじゃないかよ!!
しかも真顔で頷くのはやめてほしいね、うん!
ん?待てよ……広間に物吉が走ってきたって事は他の刀剣男士も私が物吉に何かしたと思ってる……?
いやいや、それはマズイ…非常にマズイ……。
私の清楚なイメージを打ち消して変態のイメージが付いてしまう…!
『ねぇ、広間に刀剣男士居た?』
厚「あぁ、たくさんな!あれから皆部屋には戻ってないからな!」
マジか…まじで言ってんのか…!
違う意味で顔合わせにくいんだけど?
どうしてくれんの物吉ぃぃぃい!
ボク、主様にあんなことやこんなことされたんです!とか言いふらしてたらまじで犯すぞアイツ。