第30章 久しぶりのお手入れ
~ 広間 ~
物吉「…はぁ、はぁ…」
髭切「おや?そんなに息を切らして、どうしたの?」
鶯丸「主にでも襲われたか?」
亀甲「ご主人様に襲われていいのはぼくだけ…フフフ」
皆はそんな亀甲をシカトして、普段あまり取り乱さない物吉を不思議そうに見ていた。
物吉「な、なんでもありません…!」
鯰尾「えー、なんでもないようには見えないけど?」
挙動不審な物吉の肩に鯰尾は腕を回しながらニヤニヤしている。
物吉「っ…なんでもないんです…!」
物吉が広間で皆からいじられたのは言うまでもない。
~ 審神者部屋 ~
浦島「なぁなぁ、さっき物吉の手入れしてただろ?」
『え?見てたの!?』
浦島「まぁ…ちょっとだけ!」
見られてたんかい…!!
キスしてるところを見られるって恥ずかしいな。
いや、キスじゃなく手入れだけど!
見られてたなんて物吉が聞いたら恥ずかしさで倒れちゃうんじゃない、これ。
『まぁ、見てたなら話は早いんだけどね?』
浦島「あぁ…あるじさんと口づけかぁ…なんかドキドキする!」
『手入れだからね…!手入れ!』
浦島「手入れとは言っても、口づけだろ?物吉だって顔真っ赤にしてたし、手入れだからって割り切れないと思うなぁー、だって俺たちみんなあるじさんが好きだし!」
可愛い笑顔で話してくる浦島。
なんだ、今日の手入れは可愛い枠なのか!!!
やばい、油断したら鼻血でそう…