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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第29章 帰ろう、本丸に





あれから何時間くらい眠ったのだろう。
すごく安心して眠れた気がした。


そんな中、遠くから誰かに呼ばれる声がした。


「……きろ…」


『……ん…』


小烏丸「そろそろ起きろ」


身体を揺さぶられ、私はゆっくり目を覚ました。


『ん……んん……、あれ…私…』


小烏丸「眠っていたんだ、ぐっすりとな」


『いつの間に……!』


小烏丸「眠った時は驚いた…まぁ、相当泣き疲れていたんだろう」


小烏丸は優しく頭を撫でてくれた。
そして、私は眠る前のことを思い出した。


『はっ!そう言えば…前任は!?』


小烏丸「それなら、大包平と言う刀が退治してくれたから、もう安心するといい。さぁ、本丸に帰ろうか。主の本丸に」


小烏丸はこちらに手を差し出してくる。
だが、私は素直にその手を取れなかった。


『……私、皆に嫌われてないかな…前任とは言えど…見た目は私だったし…。それに、合わせる顔、ない……』


俯いた私に小烏丸は髪を撫でてくれる。


小烏丸「そんなことで嫌うなら、それまでの関係性だったってことよ。本当の信頼があれば、何があっても壊れることは無い。父はそう思うぞ?」


『…自信……ない……』


小烏丸「はぁ…けども、この空間にずっと居ることは出来ぬ…。そうだ、我が本丸まで連れて行ってやろう。その間、主は眠っているといい……」


小烏丸なまえに手をかざせば、催眠をかけたようになまえを眠らせた。
そして、お姫様抱っこをすれば真っ白な世界から脱出し本丸へと向かった。


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