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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第28章 前任の憑依





包丁「主!!どうしちゃったのさ…!何でこんなことするの!」


包丁はなまえの前に来れば、なまえの腕を掴み揺さぶって声を掛けた。


小夜「主…いつもの主に戻ってよ…っ」


小夜は今にも泣いてしまいそうな顔をしていた。
そんな短刀を他所に前任は暴言を吐く。


『「触らないで!短刀なんか、私は求めてないのよ!」』


包丁「えっ…主…?」


小夜「…………」


なまえの姿をした前任の言葉に、ショックを受けたのか放心状態になる包丁と小夜。
そんな2人に再び手を上げようとする前任を皆止めに入る。


燭台切「っ、手を出すなんて、許せないね!」


『「離せ離せ離せ!!!」』


和泉守「っ!なんて力だっ……!くっそ!」


一期「包丁、こちらに…!」


江雪「近寄らない方がいいです、今は……」


皆が前任を取り囲み押さえつけている間に、一期と江雪が包丁と小夜を前任から離した。


包丁「何で……何で主は……」


小夜「…主、僕たちが嫌いになったんだ……」


愛を注がれていた短刀にとってはショックが大きかったのか、涙をポロポロと流しながら座り込んでしまっていた。

そんな2人に目線を合わせるように一期は腰を下ろし声を掛けた。


一期「主は今、怨霊に取り憑かれているんだよ…だから、今の主は主じゃないよ……だから主を信じてほしい…」


2人を安心させるように一期は頭を撫でた。


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