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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第28章 前任の憑依





〜 広間 〜


『「ねぇ、宗近…部屋に行こう?」』


そう言ってなまえは俺の首に手を回してきた。


三日月「…っ」


コイツは、主であって主ではない…。
きっと前任だ…名前の呼び方、絡み方…全てが嫌な記憶と一致する。
けど、見た目も声も…俺の好きな主…胸が高鳴る。
嫌なはずなのに、抵抗なんて出来なかった。


三日月「…分かった…」


鶴丸「三日月!!」


小狐丸「三日月殿…、行ってはいけません」


なまえに憑依した前任と部屋に行こうとする三日月を皆止める。
それは、辛い思いをした仲間だからだ。
このまま行ったらいけないと、皆が訴える。

そんな中、騒がしさに他の刀も集まってきた。


薬研「なんだ?騒がしいが……」


山姥切「何かあったのか?」


ぞろぞろと集まってきた刀剣男士に、面倒くさそうな顔をする前任。


『「何でもないよ?気にしないで」』


大和守「主、昨日のメイド服もう1回着てよー。今度こそ襲うから」


『「……」』


加州「まぁだ言ってる…まぁ、その時は俺も混ざるけどね」


何言ってるの?私が審神者だった時は…コイツら私に寄り付きもしなかったのに…この女には自ら抱く宣言……?
ムカつく…心底ムカつく……。


『「抱かせるわけないでしょ、アンタなんかに」』


もっと、もっと……この女が嫌われるように……!


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