第28章 前任の憑依
政府「では、私はこれで失礼しますね」
『はい、また』
私は政府を正門で送り出せば、なんだかさっき聞いた話が気になってしかたなかった。
私が昨日聞いた声って……もしかして前任の声……?
ま、まさかね……!
『さて、早めにお札取りに行ってこようっと…』
私は暗くなる前に、お札を回収するために1人で蔵を訪れた。
相変わらず埃っぽくて薄暗いなぁ……
『えっと、お札は……この奥だったよね』
私は大典太やソハヤが居た場所に向かった。
すると、ダンボールに入った悪霊に効きそうなお札を発見した。
『あ、あったあった!これこれ。よし、早く戻ろう』
私はそのダンボールを手にして、本丸に帰ろうと出口に向かった。
すると、再び昨日と同じ声が聞こえてきた。
「「「ワタシノホンマル……カエセ」」」
『…………………………』
今…私の本丸返せって聞こえなかった…?
怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!
私は怖さに小走りで出口に向かった。
そして蔵から無事に脱出出来た。
『ふぅ、怖かった……早く皆の所に戻なきゃ……っ!?』
その途端いきなり身体に違和感が走ったと思えば息苦しくなって私はその場で意識が途絶えた。
「「「フフフ……」」」