第28章 前任の憑依
あれから、私達は光忠と鶴丸に起こされて皆で広間に行ってご飯を食べた。
貞ちゃんも光忠も再会できて嬉しそうだったなぁ…。
昨日はあの時間にお風呂に入って良かったかも。
そんな事を考えながら、今日は何をしようかフラフラと廊下を歩いていれば正門の所で何やら揉めている声が聞こえた。
岩融「通すわけにはいかんな」
政府「はぁ、私は政府の者です。審神者に用があると…何度言ったら分かるんですか?」
今剣「…せいふがなんのようですか!」
政府「貴方達には関係のない事です」
岩融「言えないような用事なら、中に通す訳にはいかないぞ」
……ん?誰か来たのかな?
って、何だか険悪ムードだけど…!
怖いけど止めないと……!!
私は恐る恐る、正門に近づいた。
すると、今剣と岩融が誰かと揉めていた。
『岩融に今剣?どうしたの?』
今剣「あ!あるじさま!」
今剣は私に近付いてくれば、抱き着いてきた。
そんな今剣の頭を優しく撫でた。
『よしよし、どうしたの?』
今剣「せいふが……」
『政府?』
岩融「政府が主に用事があると…」
え?なぜ政府!?
あれ、政府に会うのはいつぶりだろう。
多分ブラック本丸任される時以来だよね…
一体なんの用事だ、今更!