第27章 布団で待ち伏せされてた
太鼓鐘「主って、なんてゆうか…無防備だな。そんなんじゃ、襲われちゃうぜ?」
『……い、いやいや、それはない!』
もう何人かに襲われてます、なんて言えない。
私は苦笑いを浮かべながら誤魔化した。
太鼓鐘「油断したらダメだって、気をつけないとな!」
ああぁ、なんてゆうイケショタ……!!
薬研に負けてない…でも貞ちゃんの方がまだ可愛げあるけど。
『ありがと、貞ちゃん!』
太鼓鐘「おう!あ、俺そろそろ上がるけど、どうする?」
『貞ちゃんが出るなら私も出ようかな』
太鼓鐘「んじゃあ出ようぜ!」
そう言って私達はお風呂を上がった。
脱衣場で体を拭き、服を着れば貞ちゃんはこちらを振り返った。
太鼓鐘「じゃ、俺は小屋に戻るからっ」
……え?なぜ小屋に戻る!?
せっかくだから本丸に住んだらいいのに!
あ、私が審神者だから幻滅したとか……?
うわぁ……傷付くは、それ。
『貞ちゃん、本丸に住まないの?』
太鼓鐘「んー、だって俺の部屋ないし?」
『光忠の部屋に住んだらいいよ!きっと光忠も喜ぶと思うし!あ、今日はもう寝ちゃってると思うから私の部屋でよければ…泊まる?』
すると貞ちゃんは嬉しそうに笑った。
太鼓鐘「いいのか!?」
『うん、もちろん!小屋なんて寒いし埃っぽいし…そんな場所に返せるわけないよ』
太鼓鐘「へへ、ありがとな主!なら遠慮なく泊まらせてもらうぜ!」
そして私達は話を付ければ、自室へと向かった。