第27章 布団で待ち伏せされてた
?「ぷはぁ!あーもう、潜ってられねぇ!」
『ぎゃあああ!だ、だだだだ誰!?!?』
湯船から出てきたのは、青い髪を持ったショタだった。
私はあまりにも驚き過ぎて開いた口が塞がらない。
?「…あ、やべっ……」
その子は、私の顔を見れば再び湯に潜ろうとしていた。
『ちょ、ちょちょちょ!待ちなさい!誰!?』
湯に潜ろうとしている彼の腕を掴んで潜るのを拒んだ。
だっておかしいでしょ!?
なんで湯船に潜ってんの、ショタが!
ってか、知らない子だし!!
逃がすわけにはいかないな、ショタだし。
大好きなショタだし!!!
そう思い、私はショタに逃げられないようにぎゅっと抱きしめた。
?「なっ…!ちょ、離せよ!」
抱きしめると、恥ずかしそうに頬を赤くして照れているショタ。
何お前、可愛い…花嫁候補決定だね!
『離さない離さない!それで、キミは誰?』
?「はぁ…見つかったモンはしかたねぇ……。俺は、太鼓鐘貞宗!通称貞ちゃんだ、好きに呼んでくれて構わないぜ!」
観念したように自己紹介をしてきたと思ったら、こちらを見ながらいい笑顔を見せてくれる。
か、可愛い……貞ちゃん…!!
ん?待てよ…太鼓鐘貞宗って……光忠が言ってた刀!?
『ねえ、貞ちゃんは光忠のこと知ってる?』
太鼓鐘「もっちろん!って…みっちゃんを知ってるのか!?」
『知ってるってゆうか…いつもお世話になってるからね!それと、光忠が貞ちゃんを探してたからさ』
光忠が探していたことを伝えれば、貞ちゃんはすごく嬉しそうに笑った。