第27章 布団で待ち伏せされてた
『……はぁ、また腰痛くなりそう…』
寒い廊下を歩きながら、自分の腰を撫でる。
すると、何処からか声が聞こえた
「「…サニワ……トウケン……ワタシのホンマル……」」
『…………………………』
耳に残るその高めの声に、私は少し立ち止まり辺りを見渡した。
だが、誰の気配もなくとても不気味に感じた。
『……は、早くお風呂入って寝よう…!』
そう独り言を漏らして、足早に風呂へと向かった。
その時に気付いていれば良かったなんて…この時は思いもしなかった。
〜 お風呂 〜
『ふぅ、寒い寒い……』
脱衣所に着けば、寒い中服を脱いだ。
それにしても、さっきの声は何だったんだろう…。
女の人の声みたいだったけど…でもうちの本丸は刀剣男士ばっかりだし……
そんな事を考えながら、お風呂で身体などを洗い湯船へと浸かった。
『ふぅ…考えるのはやめよう』
今はゆっくりリラックスしないと!
そう思い温かい湯船に癒されていると、少し離れた所でブクブクとお湯が動いていた。
『……えっ、なんでブクブクしてんの…誰かいる……?』
まるで誰かが潜っているような感じにブクブクしていた。
私は気になり、ゆっくりと近付けば、お湯の中から誰かが飛び出してきた。