第27章 布団で待ち伏せされてた
〜 数分後 〜
『はぁ、やっと休める〜』
私は自室に着けば襖を開けて中へと入った。
すると、薄暗い明かりの中に人影が見えた
え、怖い怖い怖い……!!!
なに?遂に見えた?
しかも薄暗いからますます怖いんだけど!
私は恐る恐る、人影に声をかけた。
『…だ、だだだ誰かいるの…?』
すると、私の声に人影はこちらに歩み寄ってきた。
鯰尾「あ、やっと来た。待ちくたびれました!」
『え……、な、鯰尾?』
人影の正体は鯰尾だった。
鯰尾「ずっと待ってたんですよ?」
『あ、ごめん……じゃなくて!待ってるなんて知らないし!』
鯰尾「えー、今日約束してたのに…忘れちゃったんですか?」
『約束……してたっけ?』
鯰尾「ほら、そのメイド服着てご奉仕してくれるってゆう……約束」
あぁ、夕方に話してた話か……
って…本気だったのか……!!
私はてっきり冗談かと……思ったけど?
人影の正体が幽霊じゃないって分かったのは安心できたけど…違う意味で危険な香りがする……。
『あれは冗談じゃ……』
鯰尾「冗談なわけないじゃないですか…主、いいですよね?俺、結構我慢してるんですよ。それなのに主の初めては加州さんに取られて…もう限界です…主」
そう言葉にしながら切なそうな顔をし、私をぎゅっと抱きしめてきた鯰尾。