第27章 布団で待ち伏せされてた
あれから大体の片付けを終えたが、まだ飲んでいる次郎と日本号のテーブルだけが片付かずにいる。
『もう宴終わりだよ〜?片付けるから早く部屋に戻りなよ』
飲んでいる2人に声を掛けると、2人はこちらを見た。
次郎「まぁまぁ、そんな固い事言わないでさぁー。アンタも一緒に飲もうよ!」
『へ?……うわっ、ちょ…お酒臭いから……っ!』
いきなり手を引かれたと思えば、肩を抱き寄せられている私。
近さから、お酒の匂いが漂ってくる。
日本号「お前、今日は飲んでないだろ…飲まなきゃ宴の意味がねぇ」
『いや、酒のための宴じゃないからね』
次郎「何言ってんだい!お酒あっての宴だろう?」
そう言って、空になったグラスに再びお酒を注いで口に運ぶ次郎。
本当にこの2人は豪酒過ぎて着いていけない!
って、もう予備のお酒も無くなるんじゃないの?
また買いに行かなきゃいけないな、これは。
そんなことを考えていれば、日本号が私の近くに寄ってきた。
するといきなり後ろからぎゅっと抱きしめられる。
日本号「ん、こいつはいい抱き枕になりそうだ…今夜一緒に寝ないか?」
『はっ!?』
私はいきなりの事にバッと後ろを向き、びっくりしたような声を上げてしまった。
いや、いきなり一緒に寝ようとか誘われたらビビるよね?
だって普段言わない子が言うんだもん、ビビるよね?