第26章 クリスマスに因んだ宴
そんなこんな、着るか着ないかで揉めていれば私の近くに小夜と今剣が寄ってきた。
今剣「あるじさま!」
『ん?どうしたの?』
今剣「ぼくたちも、あるじさまのめいどさんがみたいです!」
小夜「僕も…見たい…」
まさかの言葉に私はフリーズしてしまった。
今剣はワクワクしたような笑みを浮かべている
小夜に至っては、少し恥ずかしそうに俯いていた
なんなんだ…まじで可愛すぎか…!!!!!
こんな可愛い子に言われたら着るしかないではないか!!
『……小夜と今剣が言うなら…着るよ!そんな可愛く言われたら着るしかないじゃん、…もう可愛いよ!』
私は2人の可愛さに我慢できなくてぎゅっと抱きしめた。
小夜「…着てくれるの?」
抱きしめると小夜は照れたように頬を赤らめ、上目遣いで私を見てきた。
『………ぐふっ…も、もちろんだよ!』
あまりの可愛さに鼻血が出そうになるが、何とか耐えた。
私偉い、本当に!
今剣「ありがとうございます…!楽しみにしてますね!」
嬉しそうな笑顔でこちらを見てくる今剣
なんて可愛いのだろうか…。
そんな私たちの様子を、みんな見ていた。
加州「…さっきまで着ないって言ってたのに」
大和守「ほんと、主って短刀には弱いよね」
鯰尾「はぁ…なんか負けた気分です」
加州「まぁ、主のメイド姿が見れるのは嬉しいけどね」
大和守「可愛いんだろうなぁ…」
三日月「はっはっはっ、よきかなよきかな」
薬研「おいおい、鼻の下が伸びてるぞ…」
どうやら、みんななまえのメイド姿を楽しみにしているらしい。