第25章 初めての市街地
『………………え?』
見慣れた4人は黒いサングラスを掛けていた。
でも見た目からして、鶴丸、清光、安定、浦島にしか見えないんだけど……私の気の所為?幻覚?
加州「静かにしてよ……!バレるでしょ…!」
いや、声も清光なんだけど……え?どうしたの君たち。
なんで居るの?ストーカーしてきたのか!?
とりあえず、私は正体を知るべく席を立ち4人に近付いた。
『………………』
鶴丸「……お、おい…主がこっちに来たぞ……!」
浦島「やばっ……!」
こそこそ話している4人に近づけば声をかけた。
近くで見ればうちの刀剣男士だとすぐに分かった。
『……なんでここに居るの!?』
加州「あ、バレた」
鶴丸「何の驚きも披露できなかったな」
大和守「だから驚きは要らないって!」
浦島「主さん!俺達も一緒に行きたかったんだけど、言い出せなくて……着いてきちゃったんだ…ほんとごめんな?」
浦島が手を合わせこちらをチラリと見てくる。
『行きたいなら言ってくれれば良かったのに…もう私達帰るところだったよ?』
加州「ごめん、主…。今度は2人きりで…!」
大和守「あ、ずるい…!僕だって主と2人がいい!」
またまた言い合いを始めてしまう可愛いお2人。
2人きりだったらデートになるが、何だかんだ充実できそうだなと思った。
『はいはい、分かったから!今度は一緒に買い物行こうね?』
浦島「俺も主さんとデートしたいから、今度誘うなっ?」
『うん、可愛い子なら大歓迎!』
鶴丸「なら俺も、主をデートに誘うとしよう!」
『…………楽しみにしてるね?』
鶴丸「なんだ、その間は!まぁ、別にいいが…」
そんなにデートをしたいものなんだろうか…
あ、興味本位かな、きっと。
デートとかリア充みたいで幸せだ…どんなデートがしたいか妄想でもしておくかね!
そんなこんな、皆で仲良く本丸に帰城した。