第25章 初めての市街地
長谷部「ん…、もう朝か……」
襖から照らされる太陽の光に長谷部はゆっくりと目を覚ました。
そして、隣で寝ているなまえの姿を見れば微笑んだ。
長谷部「……主はまだ寝ているか…」
『…すぅ…Zzz』
全く起きる気配もなく、気持ちよさそうに長谷部の腕の中で眠っているなまえ。
そんななまえを長谷部は優しく撫でた
長谷部「主…」
そして、長谷部は寝ているなまえに優しくキスをした。
長谷部は誰にも見られていないと思っていたが……
亀甲「おはよう。長谷部くん、何しているんだい?」
いきなり亀甲に声をかけられ長谷部は肩をびくつかせた。
長谷部「…!き、亀甲…!いつの間に!?」
亀甲「昨日はご主人様と寝たからぐっすり眠れてね…早く目が覚めたんだ」
亀甲は顔色を変えずにニッコリと笑っているが、嫉妬からなのか目が笑ってはいなかった。
長谷部「そ、そうか!それは良かったな……」
キスしている場面を見られた長谷部は、動揺が隠せずについ目を泳がせてしまう。
亀甲「で?ボクのご主人様に何しているのかな?」
長谷部「!…お前の主じゃないだろう!」
亀甲「その内ボクだけのご主人様になるんだからね…ボクが居ないと生きていけないくらい、ボクを求めてほしいんだ…」
長谷部「…そんなことっ……」
お互いの、なまえへの愛がぶつかり合う。
そんなことになっているとは、寝ていたなまえも不動も知らなかった。