第24章 時には甘えも必要です
頭を撫でれば、長谷部は視線をこちらに向けた。
長谷部「っ…すみません……こんなこと言って。つい、主に甘えてしまいました…」
『良いんだよ、甘えて。今まで辛い思いしてきたんだから……長谷部が頑張ってること、私は分かってるからね。いつもありがとう』
長谷部「…主っ……!」
するといきなり長谷部は起き上がり、私にガバッと抱きついてきた。
『ちょ、いきなり過ぎだから……!』
いきなりはビビるから!
私って意外と小心者なんだからね!?
そう思いながらも長谷部を抱き返して、優しく髪を撫でてあげた。
長谷部「すみません…。主、今日だけは隣で寝ていただけませんか?」
『いいよ、一緒に寝よ?』
私の答えにぱぁっと顔が明るくなった長谷部
見た目は大人でも、やっぱり甘えたい時はあるよね。
そう内心思いながら、長谷部と共に布団に入った。
長谷部「主…大好きです」
『えー、なんか照れるなぁ……私も大好きだよ』
長谷部「ありがとうございます…主……」
長谷部は安心したのか、目を閉じれば規則正しい寝息を立てながら眠ってしまった。
大好きに決まってる。
長谷部に限らず、皆大好きだ。
もっと仲良くやりたいし、もっと愛したい
皆の心の闇は私が拭ってあげたい
そして、たくさんの愛をあげたい
……私みたいにならないように……。
私は長谷部の寝顔を見たあと、ゆっくりと目を閉じて眠りについた。