第24章 時には甘えも必要です
『いったた……』
支えようとしたが、咄嗟のことに対応出来ずに一緒に倒れ込んでしまった。
不動「あれ、痛くない…」
『私痛かったんだけど…!』
私が不動に押し倒されている体勢なため、痛いのは私だけだった。
すると不動がそのまま私を抱き締めてきた。
不動「あったけー……寒かったからちょうどいいや」
『……は?ちょ、離れろー!このまま寝る気なの!?だいぶ重いけど!?』
不動が抱きついたままこちらを見てきた。
不動「なぁ、今日から抱き枕になってくれない?」
『嫌です』
不動「いいだろー、減るもんじゃないんだからさぁ」
『減らないかもしれないけど、私の疲労ってゆうメーターが増えちゃうんだよ、分かるかな?』
不動「んー、分からないかな〜」
そして、更にぎゅっと抱きしめてくる不動。
抱きつくのはいいんだけど、とりあえず降りてくれないかな…この子。
わりと重いんだって…長時間だと尚更……
『不動、とりあえず降りようか』
不動「なんでだよ…あ、俺がダメ刀だからか!?そうだろ!」
待て、ダメ刀とかひと言も言ってないからね!?
自らダメ刀とか言ってないでさっさとダメ刀返上しろ、お前はダメ刀じゃないんだから……本当に。
『はぁ、ダメ刀じゃないよ。不動はいい子だから。だからどけ』
不動「嫌だね、離したらどうせ俺を置いて部屋に戻るんだ」
そう言って更に抱きしめながら、赤くなった顔をこちらに向けてくる不動。
なんか照れてるみたいで可愛いかも……?
まぁ、離してもらったらダッシュで部屋に戻るけどね!うん!