第24章 時には甘えも必要です
?「……すぅ……すぅ……」
ん?なんか寝息聞こえるよね?
…………いや、気の所為気の所為…広間には私以外居ないはず。
?「…………すぅ……」
気の所為じゃないよねぇえ!!!
ばっちり聞こえるんだけど!
私は寝息の正体を見るべくゆっくりと身体を起こして、当たりを見渡した。
『……あれ、不動?』
周りを見渡せば、テーブルに甘酒が置いてあり不動がテーブルに伏せたまま眠っていた。
『……何で部屋で寝ないんだ…って、私もか』
私は立ち上がれば、不動の近くに近寄り隣に座り様子を伺った。
『……』
じーっとガン見しているが、全く反応がない。
そりゃそうだろ、眠っているのだから!←
私は顔を横に向けて寝ている不動の頬をツンツンとつついた。
不動「……ん…」
頬を触れば眉間にシワを寄せて軽いうめき声をあげた。
だが全く起きる気はない。
このまま此処で寝かせといてもいいけど、風邪ひいたら大変だし起こさなきゃなぁ……
私はそう思い、不動を起こすことにした。
『不動、起きて〜……』
肩を掴み、不動を揺さぶるがぐっすり眠っていて起きる気配がない。
なんでだよ…!なんで起きないんだよぉぉお!
長谷部は?長谷部ナニシテルノ。不動のお世話頼んだのに、ついに放棄したか…長谷部……