第24章 時には甘えも必要です
『んー……蔵にはいなそうだったけど…小屋はあんまり探ってないから、また時間ができた時にでも小屋を探してみるね?』
その言葉に嬉しそうな笑みを浮かべる燭台切
燭台切「ありがとう、主。その時は僕も手伝うから言ってよ?」
『えー、光忠はご飯作ったり片付けしたりで大変なんだから大丈夫だよ!私なら暇そうな刀剣連れていくからさ』
燭台切「そうかい?ならその時はよろしく頼むよ」
そう言いながら、私の頭を優しく撫でてくれる燭台切。
表向きはニコニコして辛さを見せないが…きっと相当疲れているんだろうなと私は思った。
あ、そう言えば…蔵から持ってきたお風呂の入浴剤があったんだった!
あれを入れてお風呂に入れば光忠の疲れも取れるかもしれない!
『光忠、脱衣場にあるダンボールに入浴剤が入ってるから、それを使ってお風呂に入ってきたらどう?疲れ取れると思うよ?』
燭台切「!本当かい?なら、主のお言葉に甘えて…鶴ちゃんと伽羅ちゃんを誘って入浴してこようかな」
『うん!ちゃんと疲れを癒してきてよね、光忠はいつも忙しいんだから!』
燭台切「うん、分かっているよ。じゃあ、お先に」
そう言い残して、燭台切はお風呂に入りにいってしまった。
一人になった私は再び天井を見上げていれば、誰もいないはずの広間に誰かの規則正しい寝息が聞こえてきた。