第23章 愛情不足な彼ら達
長谷部「はぁ…亀甲、主を困らせるな!」
亀甲「ご主人様は迷惑なんてしていないよ。ボクがご主人様に愛されてるからって、嫉妬は良くないと思うよ?」
長谷部「ぐぬっ……」
え?なんて?愛されてる?
いやぁ、まぁみんなの事は好きだけど亀甲を特別に愛した記憶はないんだけど。←
そんな2人の言い合いを黙って聞いていれば、隣でテーブルに伏せながら眠っている不動が目に入った。
不動「……すぅ……」
寝てる……。
って、あんまり食べてないし!!
こいつは甘酒が主食なのか…いかんぞ!身体に悪い!
それにしても、刀剣って華奢な子多いよなぁ…大丈夫かな……私の肉をあげたいわ…切実に!
そんなことを考えながら、美味しい夕食を食べ進めた。
明日は何をしようか迷っていたが、乱との約束もあったしショッピングにでも行こうかなと考えていれば長谷部と亀甲の声にハッとした。
長谷部「主は差別なんてしないだろう!」
亀甲「そうかい?長谷部くんより、ボクの方が愛されているよ、きっと」
まーだやってた……。
亀甲、お前が黙れば解決だよ、うん。
そう思いながらも止めることはせずに食事を進めた。
すると、亀甲が声をかけてきた。
亀甲「ご主人様…長谷部くんとボクならどちらが好きなんだい?」
『断然長谷部』
つい即答してしまった。
これは冗談にしても傷つけてしまったかと思い、亀甲の顔色を伺った。
亀甲「…フフフ…、最高だよ!ご主人様…もっと虐めて欲しいな……」
落ち込んだと思ったが寧ろ喜んでいて正直ビビっている私である。
何この子、怖いんだけど?
そんなこんな、ドMを避けながらご飯を済ませた。
長谷部「主が…俺を好き……だと?」
長谷部はなまえに選ばれたことが嬉しくて、顔のニヤケが止まらなかったことはここだけの秘密である。