第23章 愛情不足な彼ら達
三日月「いやぁ、それにしても主とのよと……っんぐ…」
『おじいちゃんはお口が緩いようで、本当に大変だわ〜…あはははっ』
私は石切丸に降ろしてもらい、夜伽をしたと言おうとしていた三日月の口をぐっと手で抑えつければ誤魔化すように笑った。
その様子にみんな頭にハテナを浮かべていた。
はぁ、鈍感な子達でちょっと安心した…。
これでカンのいい子だったら絶対バレる……!
鯰尾「主、腰大丈夫ですか?」
『あ、さっきよりは痛くなくなったかも』
鯰尾「痛かったらいつでも頼ってくださいね?マッサージとかするから……」
そう耳元で囁きながら、私の腰をエロい手つきで撫でてくる鯰尾。
こいつ…下心が丸見えすぎだけど!?
『ま、マッサージは遠慮しようかなぁ…そんな痛くないし?』
鯰尾「えー、遠慮しなくてもいいんですよ?」
『いや、してないから!』
そんな私達のやり取りに、薬研が近づいてきた。
薬研「大将、腰が痛いなら後で湿布でも貼ってやるよ」
『え、いいの!?それは助かるよ〜じゃあ後で貼ってもらおっと』
すると、ずっと口を塞がれてた三日月が私の手を退かしてふぅっと息を吐いた。
三日月「主…じじいは酸欠で死にそうだ」
『あ、そりゃすまんね、おじいちゃんや』
酸欠で死にたくなければ人まで夜伽とか言うな。
まじでやめて、皆が発情したらどうすんの〜欲求不満だったら私の腰は…
って、ないない。私見て発情しないだろ
だが、夜伽発言はだめだ!
なんせ私がビッチに見えるから!