第4章 粟田口
~粟田口~
一期「さっきのは…来派の方々と審神者…私たちの部屋から出てた…?ハッ!弟たち!」
慌てた様子で短刀が居る部屋の中に入った。
一期「大丈夫ですか…!先ほど審神者が…貴方たち…怪我は?」
乱「あ、いち兄!主さんが治してくれたんだよ!」
一期「…審神者が…?」
五虎退「もう痛くありません…!」
嬉しそうに一期に話をする短刀達。
その姿に一期は複雑な気持ちになった。
一期「審神者は危険なのです…今後一切逢わないで頂きたい」
五虎退「あの方は危険じゃありません…暖かかったです…いち兄にも…味わってほしかったです…あの人の暖かさ…」
一期「五虎退……」
薬研「俺たち、審神者を警戒してたのに声をかけてくれたんだ…手入れしたくなったら審神者部屋に来いって…」
厚「だから、俺たち…行こうと思ってる…。いち兄も一緒に行かないか?」
一期をまっすぐ見つめる薬研と厚。
一期「…っ、私も?」
薬研「こいつらを可愛がってる審神者を見てたら…うらやましくて、すごく微笑ましかった。だから、今なら信じられそうな気がすんだよ」
厚「俺も」
一期「……あんまり気は乗りませんが…薬研と厚が行くなら、同行します」
そして、話し合いにより三人で審神者部屋に行くことを決めた。