第23章 愛情不足な彼ら達
え、なんか擦り寄ってきたんだけど……。
ええ…なにこれ可愛い…ほんとに動物みたい
『小狐丸…可愛い』
小狐丸「ぬしさまに褒められるのは、とても嬉しいです」
小狐丸は嬉しそうに、膝立ちをした私を見上げながら微笑んだ。
すると、何だかお尻に手の感覚を覚えた
『…………ん?』
小狐丸「ぬしさまは暖かいですね…」
そう言いながら、小狐丸は私の胸をに顔を押し付けてきた。
それと同時にお尻にある手が撫でるように動き出した。
おい、待て。おかしくないか?
何で尻撫でられてんの?そして胸に顔埋められてる……え、なにこれ。
『小狐丸?』
小狐丸「……なんでしょう?」
『いや、なんでしょうじゃなくて…!どこ触ってんの!』
小狐丸「…何のことでしょう…」
『とぼけんな!全くと油断の隙もないよ…。ほら、もういいから後ろ向いて!』
私は小狐丸から離れて、強制的に後ろを向かせ柔らかな髪に櫛を通した。
そんな小狐丸は少しシュンとしていた
なんでシュンしてるの……
なんか私が悪いみたいで罪悪感に潰されそうだからやめて欲しいんだけど……!
少しの間、私達の間には沈黙が流れる。
そんな中、沈黙を破ったのは小狐丸だった
小狐丸「ぬしさま、怒りましたか…?」
小狐丸は少し振り返りながら問いかけてきた。