第1章 今日から私の本丸
こんのすけ「こ、これは…!」
『こんのすけ知ってるの?』
こんのすけ「わかりません!ってことで、主さま。この場で顕現してみてください!」
『え…?顕現って…この刀を人の姿にするって事?』
こんのすけ「はい、そうでございます!」
私顕現なんてしたことないし、仮に顕現した途端切りかかってきたらどうするつもりなんだろうか…。
『あのさ…顕現して襲ってくるっていう確率は……』
こんのすけ「はい、無いとは言い切れません」
『ま、まじか…こ、怖いな…』
私の命もここまでか…。
しかも刀が大きいって事は…顕現しても大きいんじゃ…?
そんな大きい人に敵うのか…?私。
………いやいや、絶対無理!
相手は刀よ?ねぇ、わかってる?
ただの人間が敵うわけないだろ?
『こんのすけ、私死んじゃうかも…』
こんのすけ「!…いきなりどうしたんですか主さま!はっ、まさか…先ほど池に落ちたからですか!」
『いや、ちげーよ。あ、……つい素が…!』
こんのすけ「………素がって…主さま…、今まで猫被っていたんですか…?」
『そ、そんな目で私を見ないでくれ…!』
こんのすけの目にジッと見られ思わず自分の顔を手で覆う。