第22章 蔵に纏る霊力
『はぁ……なんか疲れたよ…』
あれから2人と清光と別れて空いてる席についた。
独り言をボソりと呟けば、たまたま近くにいた刀剣達が声をかけてきた。
太郎「大丈夫ですか?何だか顔が疲れていますが…」
『あ、うん…何とか大丈夫〜、でも疲れてる』
次郎「なぁに?疲れてんのー?なら一緒に一杯どう?」
次郎が私の隣にくれば、肩を抱きながら酒を勧めてきた。
近くに来た次郎は、昼間だというのに酒臭かった
『飲まないよ…飲みすぎて酷い目にあったんだから!』
次郎「ふーん…どんな?」
『ど、どんなって……それは……』
次郎の言葉になんて答えようか迷ったが、清光との事を思い出せば動揺してしまった。
その動揺を隠すようにコップに入った水を飲んだ。
すると、それを察した次郎はニヤニヤしながら顔を覗いて一言呟いた
次郎「もしかして…誰かと寝たとか?」
『ぶっ……!!!ゲホッ、ゲホッ……なっ、何!いきなり…!!!』
次郎の言葉に私は盛大に水を口から吹き出した。
すると次郎は可笑しそうに笑った
次郎「あっははは!ほんとに図星!?ほんっと、アンタの反応って面白いよね〜!」
『わ、笑いすぎ!!』
私を見て大笑いをしている次郎にムカっとして、眉間にシワを寄せながら私は次郎をみた