第22章 蔵に纏る霊力
〜 本丸 〜
『大典太、運んでくれてありがとね?』
大典太「別に、気にしなくていい…小娘1人くらい容易いからな」
うわぁぁ、かっこいい…
惚れそうなんだけど!?
こいつを蔵に封印しとくとかもったいなさ過ぎる!
うへへ、これからが楽しみだなぁ…
すると、2人は本丸をぐるりと見渡した。
ソハヤ「本丸ってこんなに綺麗だったか?」
『あ、綺麗に直したんだよ!つい最近まで、この本丸も血生臭かったしね〜…』
宗三「そう言えば、いつの間にか綺麗になってましたね…何かしたんですか?」
『ん?ボタン一つで本丸丸ごと綺麗になったんだよ!すごいだろ〜、まぁ私が開発した訳じゃないんだけどね?』
ほんとにこの世界は便利になったよね…
ボタン一つで掃除不要とか…魔法かよって思っちゃうよね?
私は何だか魔法が使える気分だよ!
数珠丸「便利な世界になりました…」
にっかり「そうだね。あ、2人の部屋を用意しないといけないね」
あ、忘れてた。
2人はずっと蔵にいたせいで、本丸には自分達の部屋が無かった。
さて、空き部屋はあるのかね?部屋割りとかあんまりわからないけど!
『どこか空き部屋ある?』
私の言葉に考えるように目線を逸らす3人。
空いてなかったらどうするか、私も少し考えた。