第22章 蔵に纏る霊力
あ、お風呂はダメか。
でも私はあんまり気にしないんだけど!
そんな私たちを羨ましそうに見ているもう1人の彼。
私はそちらを見ながら声をかけた。
?「……」
『あ、そちらも名前教えて!キミを1人だけ置いていく気もないから!』
?「……!俺はソハヤノツルキ。坂上宝剣の写しだ…よろしく頼むぜ」
うわ、名前教えてくれるとは思ってなかったからなんか凄く嬉しい…!!
あぁ、この感覚……久しぶりだ……
『ありがとう…ソハヤ…!よろしくね!今腰抜けであんまり動けないから触れないんだけど、腰が戻ったらたくさん触るから待ってて!』
ソハヤ「なっ…別に…触らなくたって……」
ふいっと顔を逸らせば、その顔は少し赤くなっていた。
あぁ、やっぱりいい子じゃないか……うんうん!
また仲間が増えて私は嬉しいよ……
『2人とも…私が責任もって愛すからね?だから一緒に本丸に帰ろう?』
すると2人は顔を見合わせてから、首を縦に振った。
大典太「本丸に行ったのは、いつぶりだろう」
ソハヤ「暫く行ってないな。審神者が変わったことも知らなかったくらいだしよ」
宗三「本丸も、今までは悲惨だったんですよ…今の主になってからは、皆明るくなり…本丸も綺麗な空気になりました」
『…やだん、そんな褒めても何も出ないからね?』
目の前でそんな褒められたら照れる!
自分の両頬に手を当てながら照れる私を見て宗三は真顔になった。