第4章 粟田口
?「あの…先ほどは無礼な態度をすみませんでした…。あの、私たちも手入れを受けたいです…」
?「お願いします…」
?「あ、僕もお願いしたいです……!」
三人とも、五虎退や乱の姿を見ていたのか便乗するように手入れを受けたいと言ってくれた。
『わかった…まとめてささっと治してあげるよ!』
私の言葉に三人はぱっと明るくなり、嬉しさから桜が少しだけ舞っている。
うん、可愛いぞ!!!
明石「主はん大丈夫なん?そんなに神力使って…」
『だって、今治さないと今度いつ治せるかわからないじゃないか!もし倒れたらまた介抱して?』
冗談気に笑いながら明石に伝えれば、明石も仕方ないと言った様な笑いを見せてくれた。
明石「しかたあらへんな…手のかかる主はんやわ」
明石は一人ぼそっと呟いた。
『よし、三人とも!そこに並んで~、順番ずつね!』
三人「「「はい!」」」
手入れを要望してきた三人を並ばせては、順番ずつに手入れをしていった。
~数分後~
『ふう、終わり!みんな大丈夫?』
?「はい、大丈夫です!ありがとうございました!あ、僕の名前は秋田藤四郎と申しますっ」
?「僕は前田藤四郎と申します」
?「そして僕が平野藤四郎と言います」
『秋田くんに前田くんに平野くんね!これからよろしく!』
一人ずつ名前を教えてくれたが、覚えるのがとても大変そうだ…沢山居過ぎて…!
でも可愛い子を覚えるのは得意だから大丈夫だろう!
ほぼ手入れを終えたかと思ったが、警戒心が強いのか未だに近づこうとしない二人。
『ねぇねぇ、嫌じゃなければ君たちの手入れもしたいんだけど…どうかな?』
ダメもとで声をかけてみるとハッとしたように顔を上げた。