第22章 蔵に纏る霊力
?「……俺たちを連れ帰ってどうする気だ」
反応を変えずに、真顔のままこちらを見てきた。
なんだと……!ブリっ子が効かないだと……!?
あ、ブリっ子って可愛い子がやるからいいのであって、私みたいな平凡な子がやってもキュンとしないのね……納得。
寧ろ内心で「え、こいつキモ」とか思われてないかな?大丈夫かな?第一印象って大切だからね!!
『何もしないよ?ただ、幸せな暮らしを…』
?「そんなの…無理だ。俺には、鳥すら寄り付かない……如何せんこの霊力が強いばかりに…だから共存なんて無理に決まっている。…封印されるべき剣なんだ」
苦しそうな顔をしながら話す彼。
私は抜けた腰を引きずりながら彼を優しく抱きしめた。
すると、もう1人が私を引き離そうとしてきた。
?「!…おい、触んなよ……!」
宗三「貴方は少し静かにしていて下さい」
私に掴みかかりそうなもう1人を宗三が止めてくれた。
私は未だに長髪めの彼を抱きしめていた。
すると、相手は驚いたのか硬直してしまった
『……封印されるべき剣ってことは…触れられないってことだよね?…私触れられるんだけど……なんで!?』
数珠丸「……主は神力と共に霊力も多少は持っているのかも知れません」
『え、そうなの!?私凄くない!?』
にっかり「まぁ、色んな意味で凄いよ…君は」