第22章 蔵に纏る霊力
『……ダンボール多いね……』
宗三「中には何が入っているんでしょうか…」
たくさん積まれたダンボールを見回した。
すると宗三の言葉ににっかりが口を開いた。
にっかり「中身が気になるね…ちょっとダンボールを崩して見てみようか」
数珠丸「そうですね。では手分けしてダンボールを開けてみましょうか」
宗三「えぇ、それが手っ取り早そうです。では、僕はこの辺から…」
そう言いながら、3人はダンボールを開けるため適当に持ち場へとついた。
1人取り残された私も何かしなきゃと思い、宗三が行った方の右奥のダンボールを確認しようと歩みを進め持ち場へ付いた。
『これ、すごい荷物だなぁ……このダンボールから開けてみようっと』
恐る恐るダンボールを開ければ、そこには御札のような物がたくさん入っていた。
『ん?なんだこれ……悪霊退散…?………………え』
悪霊退散って…やっぱりここの蔵に何か霊が取り付いてたり……するんじゃないの!?
やばくない?私死ぬのかな……え、恐怖なんだけど!
『こ、こっちは……』
もう1箱を開ければ、そこにはお風呂に入れる入浴剤がたくさん入っていた。
いや、おかしいでしょ!
悪霊退散の御札の次は入浴剤って……意味がわからない。
でもこの入浴剤は使えそうだから持ち帰ろう。
それと、御札も…念のために部屋に置いておこうかな……うん。持ち帰ろう。
持ち帰ろうとダンボールを降ろせば、ダンボールで隠れていたのかそこには人の姿があった。