第22章 蔵に纏る霊力
『うわぁ、ホコリっぽいね……』
中に入ると、しばらく使われていないのかとてもホコリっぽかった。
数珠丸「暫く使われていないのでしょう……」
宗三「こんな汚い場所に…霊力を放つ何かがあるのでしょうか……」
にっかり「この奥から霊力を感じるね…ビンビンと」
薄暗く、ホコリっぽい蔵の奥に来れば再び扉を見つけた。
『……うわ、怖い……この扉開けた途端お化けが襲ってきたり…しないよね?』
数珠丸「霊なら有り得ますが、お化けは存在しませんからそれは無いかと……」
『え?霊は襲ってくる確率ある?』
数珠丸「えぇ、霊なら有り得ます」
えええ、怖い怖い怖い怖い!
霊に憑依されたりしたら…どどどうしよう!!!
『やっぱり私…帰りたいんだけど……!』
宗三「ここまで来て何を言ってるんですか…逃がしませんからね」
そう言って宗三は私が逃げないように腕をガッチリと掴んできた。
おい、その細身のどこからこんな強い力を出しているんだ宗三……ある意味怖いよ…。
にっかり「さて、そろそろ開けるよ?」
数珠丸「えぇ、どうぞ」
にっかりはゆっくりと立て付けの悪い扉を開けた。
すると中は更に薄暗く、たくさんの荷物が置かれていた。