第22章 蔵に纏る霊力
〜 数分後 〜
にっかり「ここだね……」
『おお…なんかヤバめのオーラが漂ってる気がする…この蔵……』
私達は蔵の前まできた。
何だかわからないけど、危ないオーラが出ているような気がする……気がするだけだよ←
宗三「僕には何も感じませんが……数珠丸さんは何か感じるのですか?」
数珠丸「……にっかり程ではないけれど、少し…ね」
『私にも感じる気がするよ!』
宗三「霊力あるんですか?」
『まぁ、白い男子なら見たことあるかな…今朝も広間を彷徨いてたよ!』
宗三「……それって、鶴丸さんの事ですか?」
『!……なぜ分かった!』
宗三「はぁ……無駄話はいいですから、早く行ってくださいよ」
そう言いながら宗三は私の背中を押して、蔵の入口に突き付けた。
『ちょ、やめてよー、怖いんだから!』
にっかり「なら、僕が先に行くよ。主は着いてきてくれればいいよ」
そう言って、にっかりは蔵の扉を開ければ中の様子を伺いながら中へと足を進めた。
きゃあぁ、にっかり男前だよ!!!
にっかりと来て正解だったね!
私達は、にっかりの後に続いて蔵へと入って行った。