第22章 蔵に纏る霊力
『それで、今でも霊力は出てるの?』
にっかり「あぁ、それはそれは……たっぷりとね」
言い方がいちいち危ないんだよな…にっかり。
なんか亀甲と似てる気がしなくもない。
数珠丸「蔵に行かれるなら、私達もお供します」
『まじか!それは助かるよ〜、本当はさ…ちょっぴり怖かったんだよね……』
宗三「怖いのに行くんですか?……なんていうんでしょう…ドエムってやつですか?」
『違うわ!ドMは亀甲だけで充分!』
何を言い出すかと思えば…ドM扱いされた……最悪
亀甲と同じ路線は歩みたくないよ…あんなド変態……!
にっかり「まぁまぁ。それじゃ、気の変わらない内に蔵に向かおうか」
数珠丸「そうですね。主の気が変わらない内に、今まで気にかかっていた霊力の正体を暴いてしまいましょう」
そう言って2人は立ち上がった。
そして私も釣られて立ち上がる
『よし!蔵にレッツゴーだ!』
私を含め3人は立ち上がったが、宗三が立つ気配がなかった。
『宗三?行かないの?』
宗三「面倒なので、待ってます」
『……もしかして、怖いの?』
宗三「…!違いますよ…貴女と一緒にしないでいただきたいですね」
『じゃあ行こうよ!人数多い方が怖くないし!』
宗三「……はぁ、しかたないですね…早く済ませましょう」
『ありがとう宗三!じゃあ、蔵の謎解き隊出陣だ!』
1人で手を天上に掲げるが、3人は真顔のまま私を見てきた。
その目線やめてほしい、もっと乗りよく行こうよ…君たち…
そんなこんなで、私達は蔵へと向かった。