第21章 小さいだけで天使
「にっかりー!!!じゅじゅまるー!!!どこいったー」
あれから三日月と鶴丸と小狐丸と別れて、私はにっかりと数珠丸を探し回っている。
なぜなら昨日の蔵の話が気になるからだ…!
このままないがしろにはしたくないからね……
『もー、こんな時になんでいないの……』
見つからない2人にはぁっとため息をつきながらとりあえず立ち止まった。
すると、誰かに後ろから声をかけられた。
獅子王「あれ、こんなとこで何やってんだ?」
物吉「何か探し物ですか?」
声をかけてきたのは物吉と獅子王だった。
相変わらず可愛い子だな…2人とも……
『あ、ねぇねぇ、にっかりと数珠丸見なかった?』
物吉「んー、見てませんね…獅子王さん見ました?」
首を傾げながら獅子王を見る物吉
あぁ、もう可愛いから抱きしめたい……!
でも我慢我慢……我慢も大事だ、うん
獅子王「あ、その2人なら左文字派の部屋に入っていくのを見たぜ?」
『え!ほんと!?じゃあ逃げられない内に行ってくる!ありがとう2人ともー!』
ありがとうと言いつつ、廊下を走り左文字派の部屋に向かった私だった。
物吉「転ばないといいですね…」
獅子王「だな」