第4章 粟田口
?「…あんな酷い目にあった来派が審神者に付くなんて…アンタ、何者だ?」
黒髪の低い声のショタがこちらを見ながら問いかけてきた。
『え、何者…?私はごく普通の一般人だよ?何者でもございません』
なんだか重たい雰囲気の中、口を開いたのは鯰尾だった。
鯰尾「…とりあえず、話は後にして手入れしてもらおう!」
?「ボク…本当は、痛くてもう嫌だったんです……毎日…辛くて…うぅ…」
?「五虎退……」
痛くて嫌だと泣いている白髪の子は五虎退と言うらしい。
『よし、じゃあ五虎退ちゃん!君から手入れしよう!』
そういって五虎退に近づき肩を優しく掴めば顔を見た。
五虎退「えっ…手入れしてくれるんですか…?」
『もちろんだよ!もう痛い思いなんてさせないからね…』
優しく五虎退の頭を撫でては優しく口付けした。
五虎退「………!」
?「お前…!何してっ…」
今にもかかってきそうな黒髪の子を鯰尾が止める。
鯰尾「これが手入れなんだよ」
?「……っ」
鯰尾の言葉に下を向く黒髪ショタ。
『……ん』
接吻をしてる間、どんどんと痛々しい傷が治っていく。
それにしても唇が柔らかいな…ショタは…
あ、やましい気持ちはありません…!!←
そしてゆっくりと唇を離した。
『あい、治った!』
五虎退「わぁ…もう痛くないです…」
涙目のまま自分の体を見てホッとしている五虎退。
私もその姿にホッとした。