第20章 癒しの時間
薬研「まぁな…。大将、そんな畳の上に座ってると身体冷やすぞ?」
『大丈夫だよ、着込んでるし』
薬研「こっち来いよ」
奥に居る薬研に手招きされ、異様に色気のある薬研にドキッとした。
『い、いいってば……ここでいいの…』
薬研「俺の隣に来いって…来ないならそっちまで行くけど?」
上体を起こしながらこちらを見てくる薬研
私はしかたなく薬研の近くまで行った
何もされませんように……←
『…薬研も早く寝なよ』
私は少しだけ警戒して離れたところに座った。
薬研「大将が気になって、なかなか寝付けないもんだ。あ、俺の隣に敷いてある布団いち兄のなんだけど…いち兄まだ戻ってこないからそこに座っておけ。畳の上よりはいいだろ?」
『……え?』
冷えるからいち兄の布団に座ってろって意味で呼んだの?
え、なに…かっこよすぎない…?優男……!!!キュンときた!!
『あ、ありがとう薬研…』
薬研「……大将、変な期待してただろ?」
『し、してないよ…っ』
薬研の言葉に大きい声が出そうになるが、ぐっと耐える。
薬研「いや、してたな…。大将、一緒に寝るか?」
『なっ…何言ってんの…寝ないよ…』
薬研「こんなに近くにいるのにな…布団に引きずり込めばすぐにでも一緒に寝れる…」
そう言いながら薬研は私の手を触ってくる。