第19章 刀剣だって性欲あるよ
山姥切「俺もあんたに触れたいと思った。でも、そんな自分の欲望の為だけに触れてあんたを傷つけたくなかった…そう思ったら、あんな対応になってしまった…本当に悪かった」
『まんばくん……』
そんな風に思っててくれたんだ…。
ほんとにまんばくんは優しいんだな…どこまでも。
山姥切「……どうして、刀なのに心があるんだろうな。あんたを見ると触れたくなる…こんな気持ち、初めてだ…」
切なそうに私の頬を撫でるまんばくん。
そんな顔されたら……、ほっとけなくなる…
『……触れても…いいよ……?』
山姥切「……!何を言ってる……」
『触れたいなら触れていいよ?触りたいって思って貰えるのは…好かれてるみたいで嬉しいし』
山姥切「…けど、本当にいいのか?俺は…あんたが居てくれれば…それで」
優しい故に私の心配ばかりしてくれるまんばくん。
清光と寝たから夜伽に対して恐怖心も軽減したし、政府からも心と身体のケアをしてって言われたし。
緊張はするけど、嫌ではなかった。
『自分を抑えなくていいよ…まんばくん』
山姥切「っ……後悔しても、知らないからな…」
そう告げられれば、強く腕を引かれ引きっぱなしだった布団へと押し倒されまんばくんに見下ろされた。
『…あ!待って。お風呂入ってないから今から入ってくる…!』
山姥切「そんなの必要ない…んっ」
『んぅっ…』
なまえが逃げないように、手首を押さえながら山姥切はそのまま深いキスを落とした。